■IVRC 2000 体験記

○いざ岐阜

 東京大学での会合、岐阜の合宿と各チームの企画のプレゼンを聞く機会は何回かあった。しかし、他のチームは、今ひとつ全容を見せない。当日まで全容を明らかにしないのが経験者一流の計算なのか?!そんな邪推までしてみる。あらんかぎりの結果を報告している僕らはおバカな奈良県民なのか?!初参加の弱み?力の掛けどころが今ひとつよくわからない。そして、その不安は的中した。

 岐阜。会場に入ってびっくり。やっぱりやられた。すでに大体組みあがっていたCITERAや船橋のギミックの大きさに度肝を抜かれた。ARIELはその全貌すらみせない。僕らはといえば、地味な印象。結構大規模なものを作ったと自負していただけに、途端に自信をなくす。どうする?急遽装飾に走る(作品を充実させろよ)。もとい、完成度で勝負だ!!と気持ちを切り替える。二日目にVRコンテストの雰囲気を味わうため徹夜してみるものの、あまりの寒さに耐えかね、他のチームが連日会場に泊り込み徹夜で作業しているにもかかわらず、次の日から僕らは毎日宿舎に帰ってガーガー寝てました。

○血戦

コンテストでは、僕らの作品は、その性格上子供達には好評であったが、大人はちょっと恥ずかしがってなかなか馬には乗ってくれなかった。ある程度予想はしていたが、特定の人間が何度も体験しに来るという現象に陥った。これは喜んでいいことなのだろうか。リピーターは当然子供達。けど、子供達にはびっくりした。開発者である僕らですら当てられない的にやすやすと当てる。ニュータイプは恐ろしい。今年のテーマは、新世紀ということもあって、「宇宙」に違いない。とはいえ、僕らオールドタイプにも意地がある。イタイケな子供達に大人の老獪さを見せ付けてやろうと対戦するものの一敗地にまみれる。トホホ…老兵は死なずか…まったく。

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